6ヶ月半かかって6分半で到着しました☆
これから1年(2年間)任務です!


朝晩は冷えますが日中は暖かい日が続いています。
皆さん、ご体調はいかがですか?

 

前回「木枯らし1号」の話をしましたが、その後はご存知でしょうか。
近畿地方では西高東低の冬型の気圧配置になり、北よりの風が強まったため、
「11/22(木)に木枯らし1号が吹いた」ことが翌日23日のお昼近くに大阪管区気象台から発表されました。
近畿地方は昨年よりも23日遅い「木枯らし1号」の発表となりました。

 

では、東京地方は?と言いますと・・・・・・実はまだ発表がされていません。
高気圧の影響で、東京地方での木枯らし1号の条件の1つ「10月半ばから11月末までの期間」という期限の11月末までには、木枯らしと呼ぶほどの強い風が吹く見込みは少ないそうです。
そして、もう今日と明日しかそのチャンスはありません。

 

このまま木枯らし1号の発表がされなかった場合は、1979年以来の「発生せず」となり、39年ぶりに木枯らし1号が吹かないままでの師走入りとなります。
39年前の「発表なし」の年では、12月の師走は平年より暖かい気候となり、翌年の1月、2月は寒かったようです。今年の冬は暖冬という予想ですが、どちらになるのでしょうか。

 

2日前の27日、日本時間の午前4時53分にNASAの探査機が火星への着陸に成功しました!
人類にとっては8回目となる火星着陸の成功です。
火星探査機インサイト(Mars Interior Exploration using Seismic Investigations, Geodesy and Heat Transport= InSight)は2018年5月に打ち上げから約6ヶ月後の一昨日、火星の大気圏に突入し、赤道付近にある「エリシウム平原」に無事に到着しました。

 

インサイトは大気中を時速1万9800kmもの速度で降下し、急減速や姿勢制御などを経て6分半で火星表面へのタッチダウンを成功させました。
う〜ん、時速ではどれだけ速い降下スピードなのか分かりにく〜い!という方、秒速に直してみるとどうでしょう?
3千600秒で割ると秒速5.5kmとなります。1秒間に5.5km!!速〜いですね。

そんな速度で降下中の6分半の時間で減速や姿勢制御など10コ以上もの複雑な操作を行ったのだそうですから、探査をする前から探査機も大変ですね。
逆にこの6分半で制御に失敗してしまい、着陸が出来なかった場合は、今まで旅をしてきた火星までの6ヶ月間がムダになってしまいます。
着陸30分後にはソーラーパネルを展開し、さっそく火星探査をスタートしたそうです。

さて、インサイトのお仕事である探査ってな〜に?と言いますと。
インサイトの任務は火星の内部構造を調べることです。
火星内部の詳細な構造の調査は、成功すれば地球以外の惑星で「初」となります。

インサイトは火星の内部を奥深くまで調査し、地球や月を含めた太陽系内の岩石天体が形成された過程の謎に迫っていきます。

また、今後、月や火星、さらにその先へと宇宙飛行士を送り出す有人計画のための準備にも役立つ情報が多く得られるとの期待もされています。
来年の2月、3月頃には、内部構造のメインの探査機器である火星地震計と熱流量測定装置が配備されるそうですから、しばらくはドリルでの穴掘り作業でしょうか。
火星の赤い大地の下からはどんな情報が得られるのか楽しみですね!

インサイトの探査予定期間は2020年11月24日までの約2年間、
火星においての約1年の任務となります。