平成 11,070日 (平成30年)


沖縄地方は梅雨入りをしたそうです。
西日本では今日は29℃、30℃に達する地域もあるそうです。
湿度が高くなってきて体調を崩しやすい時期ですので、お気をつけ下さい。

5/16(木)の今日は、【旅の日】です。
1689年の3/27、俳人の松尾芭蕉が「奥の細道」に旅立った日です。
太陽暦では5/16にあたることに因んで、1988年に日本旅のペンクラブが制定しました。
「忘れがちな旅の心を、旅とは何かという思索を込めて問いかける日。」とのこと。

江戸時代には車も飛行機も電車もありません。庶民の旅行手段は主に自らの足でした。
また、上関所(税の徴収や検問のための施設)を越えなければならなかったため、気軽に旅に出かけられる人は少なかったのです。

そんな時代、松尾芭蕉は東北、北陸を徒歩で旅し、その旅の記録をまとめました。

俳聖・松尾芭蕉の『奥の細道』です。

『奥の細道』では、江戸を出発し、日光、松島、平泉まで訪れ、山形を通って新潟から金沢に入るルートを歩いています。その後は、敦賀に行って大垣に到着。
そして、伊勢に向けて出発するまでが『奥の細道』に書かれている内容です。
日程は150日間(5ヶ月間)で、総移動距離は2,400km、ときには1日に50kmも移動する日もありました。

『奥の細道』は「月日は百代(はくたい)の過客(かかく)にして、行きかふ年も又旅人也(月日は永遠の旅を続ける旅人で、去る年も来る年も同じように旅人だ)」という序文で始まります。

そして松尾芭蕉が訪れた場所の様子を文章でまとめ、俳句を一句詠むという形です。
岩手県の平泉では、『夏草や兵どもが夢の跡』、山形県の立石寺を訪れたときは、「閑さや岩にしみ入る蝉の声」など、一度は聞いたことがある有名な俳句が書かれています。

また、松尾芭蕉は忍者だった!という説があります。
約5ヵ月で2.400キロを歩くのはとても歩く速度が速くなければならないからです。
そして松尾芭蕉は伊賀の国の出身と言われ、伊賀と言えば戦国最大の規模を誇った伊賀忍者で有名な地域です。

それ故、松尾芭蕉は伊賀忍者の血を引くのではないか?そもそもこの旅自体が隠密行動だったのではないか?とも言われています。
たとえ忍者であったとしても、句の才能は現代でも俳聖と言われるほどです。

今月は旅にはちょうど良い時ですので、
ふらりと「旅の心」を探しに出かけてみませんか?

さて、ラストの今日は平成30年の後半です!

【平成21年】
裁判員制度の運用が開始されました。
これによって国民が裁判員に選出されるようになりました。

7/22、午前10時ごろ、日本の陸地では、46年ぶりとなる「皆既日食」が観察されました。
日本国内では、奄美大島北部、トカラ列島、屋久島、種子島南部など、皆既日食帯と呼ばれる細長くのびた地域・海域内で皆既日食を観察することができました。

この日は、多くの地方では天候に恵まれなかったようですが、一部の島や洋上では、コロナやダイヤモンドリングが観察されました。
また全国で部分日食を雲間などから観察することができました。

次回は、2035年の9/2に北陸・北関東などで観察できます。

【平成22年】
羽田空港の新滑走路、国際線ターミナルの運用が開始されました。
都心からのアクセスが良いため、海外旅行がさらに便利になり、訪日外国人も増加しました。

5/21、金星探査機「あかつき (PLANET-C)」がH-IIAロケット17号機によって打ち上げられました。

金星探査機「あかつきPLANET-C)」は、金星の大気の謎を解明することが目的です。
金星の大きさや太陽からの距離が地球に近く、太陽系の創生期に地球と似た姿で誕生した惑星と考えられているため、金星は「地球の兄弟星」と言われてきました。

しかしながら、現在の金星は高温の二酸化炭素の大気に包まれていて、硫酸の雲が浮かび、上空では時速400kmに達する暴風が吹いており、地球とはまったく異なる環境にあります。

何故、金星がこのような姿をしているのか?
地球が金星と違って生命あふれる星となった理由や、気候変動を解明する手がかりが得るため、つまりは地球環境を理解する上で金星は興味深い探査対象です。

「あかつき」は、順調に飛行を続け、12/7に金星を周回する軌道への投入を実施するも、軌道制御用の主エンジンが故障し投入に失敗しました。
JAXAでは調査・対策チームを設置し、投入失敗の原因とその対策を調査するとともに、金星周回軌道投入を再度行う計画を検討してきました。

5年後の12/7、姿勢制御用エンジン噴射による金星周回軌道への再投入を行って成功しました。

小惑星探査機「初代はやぶさ」のエンジントラブルと同じように、
あまり知られてはいませんが、実は、金星探査機「あかつき」にも苦難の物語があったのです!

6/13、小惑星探査機「初代はやぶさ」が帰還!
2003年5月に打ち上げられ、2005年9月に小惑星イトカワに到着し、11月にイトカワへの着陸に成功しました。
音信不通やエンジントラブルが相次ぎましたが、この日、オーストラリアの上空で大気圏に再突入し7年ぶりに帰還しました。

【平成23年】
3/11、東日本大震災が発生しました。
死者・行方不明者は1万人以上となり、戦後の大規模災害となりました。
地震そのものの被害のほか、津波による犠牲も甚大なものでした。
福島第1原発が被災し、原子力発電の是非を問う契機にもなりました。

【平成24年】
5/22、東京スカイツリーが開業しました。
日本で一番高い建造物(634m)として、新たな東京の人気スポットとなりました。

5/21、日本を含むアジアで「金環日食」が見られました。
金環日食が見られるのは、九州南部、四国、近畿地方南部、中部地方南部、東海地方、関東地方でした。
日本では1987年9月23日の沖縄での日食以来25年ぶりの金環日食でした。

2012年の次は、2030年の6/1の北海道となります。

【平成25年】
長時間の残業や残業代の未払い、過労死などが社会で問題となり、「ブラック企業」が流行語にもなりました。
「働き方改革」が進められる契機となり、労働環境が見直されはじめました。

2/15、ロシアのチェリャビンスク州ので発生した「隕石(直径約15m)の落下」で広範囲に被害が出ました。

午前9時という時間帯から、多くの場所で隕石落下の様子がカメラに捕えられました。

強い閃光を放ち、煙の尾をひきながら落下する火球がチェリャビンスク州などウラル山脈中南部一帯で観測されました。
火球はその後9時20分26秒に上空15kmから50kmで爆発し、複数の破片に分裂して落下しました。

隕石が大気圏を超音速で通過し、更に大気との圧力に耐え切れず分裂するという2つの現象によって発生したソニックブームによって、チェリャビンスク他の幾つかの地域が被災しました。
特に被害の大きかったチェリャビンスクとその周辺で合計4474棟の建物の窓ガラスが割れたりドアが吹き飛ぶなどの被害が発生しています。

【平成26年】
2027年の品川〜名古屋間の開業を目標としたリニア中央新幹線が着工。名古屋、大阪など沿線地域では開発ラッシュとなりました。

12/3、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」が種子島宇宙センターからH2Aロケット26号機で打ち上げられました。

同日午後3時すぎに予定の軌道に投入され、地球から3億キロ離れた小惑星リュウグウ(162173 Ryugu) への6年間計52億キロにも及ぶ往復の長旅に出発しました。
C型小惑星「Ryugu」(リュウグウ)への到着は2018年、1年半ほど小惑星に滞在して2019年末頃に小惑星から出発し、2020年末頃に地球に帰還する予定です。

【平成27年】
マイナンバー制度がスタートしました。
従来の住民基本台帳カードに変わり、役所での手続きや確定申告などにはマイナンバーが必要となりました。
役所での業務処理の効率化やミスの軽減といったメリットがあるとされています。

7/14、午後9時ごろ、NASAの探査機「ニューホライズンズ」が冥王星の約12,500kmの上空まで最接近したことが確認されました。
「ニューホライズンズ」は2006年1月の打ち上げから約9年半で「人類史上初めて」
およそ48億8千万kmも離れた太陽系の果ての準惑星に到達しました!

撮影の結果、冥王星の大きさは月の3分の2程度(直径2,370km)と想定していたよりもやや大きく、南半球の地表には白いハート形の模様が見えました。
また大きなクレータや巨大な谷などの地形も判別できました。

冥王星のさらに鮮明な画像や詳しいデータを分析することで、太陽系の成り立ちに迫る新たな発見が期待されています。

9/14、「重力波が初めて検出(LIGO)」されました。
米国の重力波検出器LIGOがブラックホールの合体から発生する重力波の直接検出に成功しました。
重力波天文学という全く新しい研究分野の幕開けを告げるものでした。

重力波、それは光速で伝わる時空のさざ波です。
1916年にアインシュタインが発表した一般相対性理論から予言される波で、その存在は1980年代にハルスとテイラーらにより間接的に証明されています。
中性子星連星PSR1913+16の軌道を10年以上観測することで、その距離が重力波の放出によって徐々に近づいていくことを発見し、この業績により彼らはノーベル物理学賞を受賞しました。

【平成28年】
スマートフォン向けゲーム「ポケモンGo」が日本や世界中でブームとなりました。
街なかでポケモンを見つけられる「位置情報ゲーム」という新しいゲームで大人から子供まで人気となった反面、「歩きスマホ」によるトラブルや「ながら運転」による事故が多発し、問題視されるようになりました。

【平成29年】
SNS「インスタグラム」への投稿で「いいね」がもらえるスポットや物を指す「インスタ映え」が流行語になりました。
インスタ映えする写真を求めて人気スポットや食事などを巡る人々が急増しました。

【平成30年】
平成最後の年は全国で歴史的猛暑となりました。
埼玉県の熊谷市では観測史上最高の41.1℃を記録しました。

7月には全国で5万人以上が熱中症にかかり搬送されたりもました。
また、「暑すぎてプールが閉鎖される」「アイスが品薄になる」「野菜の価格が高騰する」などの日常生活にさまざまな影響を及ぼしました。
猛暑だけではなく、地震・豪雨・台風などの自然災害が多発した年でもありました。

10月、ガンマ線天文衛星「フェルミ」の運用10周年を記念してフェルミが観測したガンマ線源を線で結んだ新しい「星座」21個をNASAが発表しました。

「アインシュタイン座」「シュレーディンガーのねこ座」「でんぱぼうえんきょう座」「ほしのおうじさま座」「オベリスク座」などの他、
フェルミに協力する国々に因むものも含まれており、
日本に因んだものとしては「ゴジラ座」「ふじさん座」が採用されています。

10/20、水星探査機「BepiColombo」が打ち上げられました。
国際水星探査計画「BepiColombo(べピコロンボ)」ミッションの水星表面探査機(MPO)及び、水星磁気圏探査機「みお」(MMO)を搭載したアリアン5型ロケットは、10/20、10時45分28秒(日本標準時)に、フランス領ギアナのギアナ宇宙センターから打ち上げられました。

今後BepiColomboは、約7年かけて水星に到着し、世界初となる2機の探査機の周回軌道への投入を行います。
役目を終えた電気推進モジュールを分離した状態で水星周回軌道投入を行い、まず「みお」を投入し、その後MPOを投入し、科学観測を行います。

水星は太陽に近い灼熱環境と軌道投入に要する多大な燃料から周回探査は困難でした。
これまで水星へ行ったことがある探査機はマリナー10号とメッセンジャーの2機のみで、水星周回軌道への投入成功は探査機メッセンジャーだけとなります。

「BepiColombo」は、水星本体の磁場、磁気圏、内部、表層を初めて多角的・総合的に観測し、「惑星の磁場・磁気圏の普遍性と特異性」、「地球型惑星の起源と進化」について明らかにすることを目的としています。

【平成31年】
4/30、平成の世が終わりました!!
翌日の5月からは新しい年号「令和」を迎えました。

私たちや世界の人々の生活や思考にどのような変化をもたらすのでしょうか。

令和の時代がより平和で多くと人々にとって幸せな良い時代となりますように☆☆☆