4月こと座流星群がもうすぐ極大です☆


日中はすっかり暖かくなりました。
日が沈むのも遅くなり、18時を過ぎてもまだ外は明るいですね。
風があると少し朝晩は肌寒いでしょうか。

みなさん、日焼け止めや日傘などの準備はいかがですか?
帽子やウェアなどもUVカットの出番となりました。

週末の4/20(土)は、暦の上では【穀雨(こくう)】です。
春の季節の最後の節気です。太陽の黄経は30度。
この頃から、変わりやすい春の天気も安定すると言われ、日差しも強くなってきます。

春雨が百穀を潤すことから名付けられたもので、田畑は種まきの時期を迎えます。
穀雨が終わると、いよいよ夏の季節に入り「立夏」、そして「八十八夜」となります。

【日焼け止め】といえば、

昨年の夏にハワイで、世界初となる法律が制定され日本でもニュースとなりました。

サンゴ礁への有害性が指摘される成分を含んだ日焼け止めの販売を禁止する法律で、
2年後の2021年1月1日から施行されます。

この世界初日焼け止め規制法はハワイの海洋資源である「サンゴの保護」が目的です。

ハワイ州知事が「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」という化学物質を含む日焼け止め薬の販売や流通を禁止する法案に署名し、法律として成立させました。

対象となっている化学物質の「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」は、紫外線をブロックする機能を持ち、市販の日焼け止めに多く用いられているものです。

海に溶けだすと【サンゴのDNAを損傷】したり、【珊瑚の白化現象】を招いたりする、と幾つかの研究機関で発表されました。
これらの物質は、世界中の3,500以上にもの日焼け止め製品に含有されているそうで、
海水浴客や、沿岸の汚水処理場から排出される廃水によって海水に混入します。

 研究チームによると、「オキシベンゾン」は、62 pptの低濃度にまで希釈された場合でもその有害性が科学的に観察できるそうです。
pptとは1兆分の1という、とても小さな量で、食塩 0.000001 グラムを含む 1トンの食塩水の濃度が1 pptとなります。

ハワイ州と米領バージン諸島のサンゴ礁近海では、これよりはるかに高濃度の「オキシベンゾンが」検出され、これら海域での値は800ppt~1.4ppm(ppmは100万分の1)だったそうです。

試算では、年間6,000~1万4,000トンもの日焼け止めクリームが、サンゴ礁の海域に排出されているそうです。
しかしながら、サンゴ礁のすべてが遊泳海域の近くに位置しているわけではありませんので、これらの害にさらされる危険性が高いのは全世界のサンゴ礁の約1割程度と見られています。

サンゴ礁は地上の植物たちと同様に二酸化炭素を酸素に変えたり、様々な生き物の住み家となり、私たちに食物などの恵みをもたらしてくれます。
地球温暖化やゴミの流入、生活排水などが特に影響が大きいですが、微量で低濃度でも影響がある化学物質もまた、ダメージを与えます。
もちろん、それらはサンゴ礁だけではなく、海や川、地球の生き物すべてに影響を与えます。そして、それらの恩恵に預かっている私達にも。

禁止されるのは、対象となる日焼け止め薬の「ハワイ域内での販売」行為だそうで、旅行客が海外から持ち込む日焼け止めの利用行為自体までの規制ではないそうです。
日焼け止め禁止という姿勢を明らかにすることで、日本人観光客を含む多くの人に環境保全の意識を持ってもらい、ハワイの海を守ろうということです。

日焼け止め規制法によって、日焼け止めの利用が制限されると「皮膚がん」のリスクが増えるのではないか、という意見も出ています。
今後、より科学的なデータによる確証が得られれば、世界各国や日本でも、「海の保護」のために、これらの化学物質が禁止されるかもしれません。
将来は環境に優しいく人にも優しい「ノンケミカル」製品が常識となりそうですね。

さて、4月23日(火)の未明から明け方にかけて、

【4月こと座流星群】の活動が極大となります。

この日は、月齢17の明るい月の影響が大きいため、1時間あたりに数個の流れ星が観察できそうです。極大時刻は午前9時ごろの予想ですので、それより早い、夜明け前が見ごろとなります。

なるべく見晴らしが良いところで観察するのがおすすめです。
夜空は、明け方近くの空では春から初夏の星座たちを見ることができます。

こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブでつくる夏の大三角を探しながら、流れ星が1つでも見られたらラッキー!くらいの気持ちで夜空を眺めるのが良さそうですよ☆