平成 3,288日 / 11,070日


湿度が高く蒸し暑くなってきましたね。
夏が近づいてきました。

先日、二十四節気の【穀雨(こくう)】を迎えましたが、
更に細かい七十二候では、次候【霜止出苗(しもやみてなえいずる)】に入りました。
気候が暖かくなってくるとともに、作物にとっては大敵である霜が降りなくなって、苗が元気に育っていく頃です。

翌月の5/2は雑節の【八十八夜(はちじゅうはちや)】となります。
1年を24等分した二十四節気や五節句のほかに、季節の移り変わりを把握するために「雑節(ざっせつ)」という暦日があります。
雑節の八十八夜は、立春を第1日目として、88日目のことです。
八十八夜を過ぎると気候が安定することから、農作業や、特に茶摘みに重要な日とされてきました。

八十八夜近くになると各地で茶摘みが行われます。
一番に摘み取られたお茶は「新茶」とされ、その後に摘まれる茶葉よりも栄養価が高いそうです。
そのため「八十八夜に摘まれたお茶を飲むと健康に良い」といわれています。

そして、5/5のこどもの日の翌日、5/6は【立夏(りっか)】です。
この日から夏の始まりです!
すでに東京では夏日となる日もありますが、立夏(りっか)以降、少しづつ夏に向かって気温が上昇していきます。

さて、平成の世も、あと【5日】ですね!

平成は1989年1月8日よりスタートしました。
そこから5日後の4月30日までは、日数にすると11,070日間。
平成30年というと長〜いように思われますが、
日数で見ると1万日・・・あまり実感がわかないかもしれませんね。

【平成1年】の日本はまだバブルの真っ只中で、地価が高騰し、多くの人々が株や不動産の投資に熱を入れていました。

【平成2年】にバブル経済が崩壊。株が大暴落し、後の不景気へとつながっていきます。

そんな中で、アメリカでは4/24にスペースシャトル「ディスカバリー」に搭載して打ち上げられた「ハッブル宇宙望遠鏡」が話題となりました。
大気圏外からの宇宙の観測は、地球の大気に邪魔をされず、従来よりも解像度の高い素晴らしい天体観測の結果をもたらしてくれました。

同年の12/2には、ソ連のバイコヌール宇宙基地より、宇宙船ソユーズTM-11に搭乗し、秋山豊寛さんが「日本人として初めて」宇宙へ行きました。

【平成3年】9/9に「SMAPがCDデビュー」し、国民的アイドルグループへと成長しました。

【平成4年】3/14に東海道新幹線の「のぞみが運転を開始」、東京〜大阪間を2時間半で移動できるようになりました。7/1には山形新幹線も開業しています。

【平成5年】「曙が外国人力士として初めて横綱に昇進」し、角界での草分け的存在となりました。

【平成6年】になると、「日本人女性宇宙飛行士として初めて」向井千秋さんが宇宙へ旅立ちました。

また、地球外の出来事では、7月に「シューメーカー・レヴィ第9彗星が木星へ衝突」して大きな話題となりました。これは「地球史上初めて」多数の人々が目撃した、地球大気圏外での物体の衝突の瞬間でした。

この時の衝突痕は、小型の望遠鏡でも観測が可能であったために、世界各地で観測会が開かれました。衝突痕は地球と同じサイズのものもあったそうです。

【平成7年】の1/17、午前5時46分に「阪神淡路大震災」が発生。
神戸と洲本では震度6を観測したほか、東北地方南部から九州地方にかけての広い範囲で震度5から震度1を観測しました。

早朝であったこともあり、6,000人以上の命が犠牲となり、建物の耐震や防災対策などがこの震災を機に見直されることとなりました。

11/23には「Windows 95」が発売され、パソコンが一気にブームとなり、一般家庭にも急速に普及し始めました。

【平成8年】8月、NASAが南極で採取されたアラン・ヒルズ84001という火星由来の隕石の破片から、「微小な生命活動が行われた可能性を示す物質が検出」されたと発表され、議論が飛び交いました。

火星に過去生命体が存在した証拠だ、と発表されましたが、当時の他の多くの研究者たちはこの主張を受け入れませんでした。

この隕石は、南極のアラン・ヒルズという場所で1984年に発見され、1993年に火星由来の隕石であると決定されていたものです。

実はアラン・ヒルズ隕石の発見よりも以前に、火星に無人探査機を送って、火星生命についての調査がされていました。
1976年7/20、ヴァイキング1号の探査艇が火星のクリセ平原に着陸、1976年9/3にはヴァイキング2号の探査艇がユートピア平原に着陸して生命の有無を調べる実験を行いました。

その結果は「生物はいない」というものであったため、「火星には生物がいない」と多くの研究者が思っていました。

地球以外に生命がいた、というこの発表が本当ならば、地球外生命の存在、、地球外の知的生命の存在の可能性が一気に膨れ上がります。
さらに、火星由来の隕石にくっついて地球に生命が来た、または他の天体から地球生命の起源が飛来したとする「パンスペルミア説」が再び浮上し、議論されました。

そして、以降は火星や他の惑星などの探査計画があちこちで持ち上がりました。

【平成9年】7/4には、火星探査機マーズ・パスファインダーが1976年のバイキング1号、バイキング2号以来21年ぶりに火星に着陸し、探査を開始しました。
約1万6,000枚の写真と大気や岩石の大量のデータを地球に届けました。

再び火星の生命は発見できませんでしたが、惑星探査の低コスト化を図るためにパラシュートとエアバッグを使用した着陸の成功で、以降の火星探査に大きく貢献することとなりました。
そして、この探査により、「火星に古くは水が存在した」ことが明らかになりました。

【平成10年】2/7〜2/22には「冬季長野オリンピック」が開催されました。
これ以降、冬季のオリンピックの中継も拡大され、夏季のオリンピックと同様に冬季にも注目が集まるようになりました。

平成1年〜平成10年は、日数にすると3,288日。
皆さんの初期の平成の10年は、どんな出来事が印象に残っていますか?

今年は最大10連休ですね、皆さま、よい休日を☆☆☆