欠けて始まり欠けて終わる2019☀


新年となりました。
皆さま、年末年始のお休みはゆっくり過ごせましたか?

 

年明けすぐの2つの天文現象、「1/4 しぶんぎ座流星群」と「1/6 部分日食」はいかがでしたでしょうか。
忙しいお正月の三が日が過ぎ、箱根駅伝が過ぎ、新春スペシャルもちょっと落ち着いた頃、ゆっくり冬の空を眺められたのではないでしょうか。
特に3年ぶりの部分日食は時間帯もちょうど良く、外出先でも日食グラスがあれば手軽に楽しめました。

 

残念ながら今回の部分日食を逃してしまった方、ご安心下さい。
2019年は年末にもう一度あります!!
12/26の14時過ぎから全国で部分日食を観察することが出来ます。
今から12月のカレンダーの裏に今回使った日食グラスを貼り付けておけば、事前に慌てなくて安心です。
「そもそも準備が間に合わなかった〜」という方、まだ書店などで1/6用の残りが出ていたり、ネットでも購入が出来ますので、デザインが最新版でなくても気にならない方は今から早めにゲットしておくのがおすすめです☆

 

さて、いつもの通勤通学路や生活サイクルをやっと身体が思い出してきたかな〜という間に、またお休みが入ります。今週末は3連休ですね。
今週末が待ち遠しかった方もいらっしゃるのでは?

生活のリズムが戻るにはもう少し日数がかかりそうですね。

 

3連休の最終日、1/14(祝)は「成人の日」です。
1948年に「おとなになったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます日」と法律で定められました。1999年までは、毎年1/15が成人の日でした。

1/15は小正月であり、奈良時代以降、男子が成人になったことを示す儀式である「元服の儀」が小正月に行われていたことによると言われています。

現在は、2000年に制定されたハッピーマンデー法という法に基づいて、1月の第2月曜日が成人の日、と改正されています。
ハッピーマンデー制度は、観光業や運輸業などの活性化が目的で、そのために祝日と週休2日制をつなげ、3連休以上の期間を増やし、一部の国民の祝日を元々の日付から特定の月曜日に移動させ、連休の日数を増やしました。
この制度によって、成人の日以外の祝日でも「海の日」や「体育の日」など、移動したものがあります。

昔の成人式は、20歳より若い年齢でも行われていました。
貴族の間で行われていたのが「元服の義」で、時代によって年齢の幅は異なりますが、室町時代では早くは5歳ごろから男子は髪を結って冠が烏帽子をつけ、幼名から烏帽子名に改名をし大人の仲間入りをしたそうです。
戦国時代の女子は、早くは8歳ごろから髪を結い上げ、裳着(もぎ)を身に着け、成人の儀式を行ってお嫁に行きました。

現在と同じ20歳で成人式が行われるようになったのは、戦後のことです。
戦後の物資も食料も乏しい時代、最も不足していたのは「人材」でした。
日本という「国」を作っていくため、政府は国民自身が成長していかなくてはならないと考え、「大人になった自覚を持って欲しい」と願ってこの日を祝日にしたそうです。

実は、今でも「成人」の年齢や「成人式」の実施時期は法律で明確には定められていません。ですが、民法では「年齢20歳をもって成年とする。」と規定しており、これによって全国の自治体の成人式も「20歳」を対象としているそうです。
実施期間は主に1月ですが、雪国など東北地方は真夏の8月に行ったりもしています。

そして、もうあと数年ですが、2022年4月1日から施行予定の改正民法では、成人年齢が今の20歳から引き下げられ、【18歳】が成人となります。

そうなりますと、現在の1月ではなく、大学センター試験などで忙しい受験シーズンを外した「真夏」や「秋」の「成人式」に変わるかもしれません。
女性は着物に真っ白いフワフワのショールはもう羽織れなくなるかもしれません。
また男性は夏はクールビズを意識した爽やか系の紋付袴が増えるかもしれません。
晴れ着の装いなども季節と年齢層に合わせて変化をしていきそうです。

2022年以降、未来の成人式は、いったいどんな風に変わるのでしょうか???