GWは夜更かしのチャンスです☆みんなで星空観察いかがですか?


こと座流星群はいかがでしょうか。
流れ星は見つかりましたか?

こと座は夏の代表的な星座の一つで、一等星のベガは七夕の織姫星(織女:しょくじょ)としても知られています。天の川を挟んで向かい岸にいるのが織姫のお相手の彦星(牽牛:けんぎゅう)、アルタイルです。一等星のアルタイルはわし座の星です。ギリシャ神話では、わし座は大神ゼウスが変身した大鷲(おおわし)の姿と言われています。
オリンポス山で開かれる神々の酒宴では、お酒をついでまわるお酌の役目はゼウスとその后ヘラの娘のヘーベでした。しかしながら、ヘーベが結婚をすることになり、それが出来なくなってしまいました。代役を探していたゼウスは、美しいガニメーデスというトロイの少年の噂を耳にします。さっそくトロイの国へと出掛けていったゼウスは、トロイ国の王子で全品が金色に輝く美しいガニメーデスの姿を見てすっかり気に入ってしまいました。ある日ゼウスは、大鷲の姿に身体を変えて飛んでゆき、羊の番をしていた美少年のガニメーデスを爪にひっかけて空高く舞い上がると、神々の住むオリンポス山に連れ去ってしまいました。その後ゼウスは、ヘーベの代わりに新たにガニメーデスを神々の宴席につかせ、神々が飲む不老不死のお酒、ネクタルをつぐ役目を与えました。そして、息子を失った悲しみに暮れるガニメーデスの両親のために、夜空にその姿を映して星座とし、慰めとしたのだそうです。こうして美少年ガニメーデスは神様につぐためのお酒の入った水瓶を持った、みずがめ座の姿となりました。

さて、ゴールデンウィークの後半には、「みすがめ座η(イータ、エータ)流星群」が極大を迎えます。毎年ゴールデンウィークの時期に活発になる流星群です。みずがめ座流星群には夏休み頃に活発になる「みずがめ座δ(デルタ)流星群」もあります。今回は放射点がみずがめ座のη星の近くにあるη流星群です。極大は5月6日(日)の午後5時だそうですから、夕方のこの時間はまだ空が明るく、放射点も低いため、ビルや建物の多い街中では観察に適していません。よって6日〜7日の午前2時頃から午前3時半頃がオススメの時間です。ゴールデンウィークは家族みんなで夜更かしのチャンスです☆空には明るい下弦の月が出ているため、目にできる流れ星の数は少なくなりそうです。なるべく月の出ていない東〜北の方角の空を向いて流れ星を探しましょう。空の条件の良いところでは1時間あたり5個程度と予想されています。星を見る時は15分〜30分ほどかけて目を慣らしておくと見つけやすくなります。夜空を見ながらちょっとおしゃべりをしている間ですね。なお、南半球では、三大流星群のペルセウス座流星群に匹敵するほどの流れ星の数が観察されることがありますので、ゴールデンウィークは南半球へ旅行に行く、という方はラッキーですよ☆