11月27日(日)、“本格”仕事体験イベント「まち弟子」を開催いたしました。
まち弟子は、実際の商店で色々な仕事を体験することができるイベントで、本所吾妻橋商店街での開催は今回で2回目となります。
本格的な仕事体験の後には、体験で学んだこと・感じたことが無駄にならないよう、振り返りを兼ねたワークの時間を設けており、一般的な職業体験のアミューズメント施設やイベントよりも学びを意識したイベントになっています。
それでは、体験の様子を少しご紹介します。
体験の様子
・仕事体験:レストラン エクセル阿部
(フレンチレストラン体験~サラダ&ケーキセットづくり~)
仕事体験は、セッティングから始まります。
テーブルの上のごみを取り除いて、シルバーを並べます。
土をならすトンボのような形をした専用の道具を使って、テーブル上の細かいゴミを取り除きます。
力の入れ過ぎでテーブルクロスがよれたりしながらも、おいしい料理のための準備を一生懸命行います。
セッティングができたら、調理に移ります。
本日のメニューは、「玉ねぎと紅玉のドレッシングのサラダ」と「ガトーショコラ」です。
時間の関係上、ガトーショコラはシェフがあらかじめ焼き上げたものを使い、子どもたちはトッピングを作ります。
まずは生クリームの泡立てです。ボウルに生クリームを入れ、泡だて器でかき混ぜます。
シェフがお手本としてやってみると、あっという間に泡立ちましたが、子どもたちは、始めのうちは、生クリームをグルグルとかき回しているだけで、泡が立つ気配が一向にありません。
それで、シェフにコツを聞きながら、どうしたら泡が立つのか、工夫を重ねます。
手が疲れたら交代してを繰り返し、みんなで協力してかき混ぜ続けると、ようやく変化が現れてきました。
そのあとは、あっという間に泡立ち、努力のホイップクリームが出来上がりました。
お皿にケーキを乗せ、思い思いの場所にホイップクリームをトッピングし、ソースでメッセージを書いたら、ガトーショコラ完成です。
サラダの方も完成したら、赤いクロスのテーブルに運び、いただきます。
料理は、苦労した分だけおいしい。ソースまで残さず、きれいに食べきりました。
料理をいただきながら、シェフのお話も聞きました。
大切にしていることなど、お店の工夫と苦労のお話を伺ったり、「いただきます」と「ご馳走様」の意味を教しえてもらったり、子どもだけでなく大人も勉強になる興味深いお話をいただきました。
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・仕事体験:そば処 ゆう庵
(そば屋体験~季節の蕎麦づくり~)
まずは、掃除から。
店の内外を掃いて、テーブルを拭いて、メニューなどをセッティングして、暖簾をかけて、開店の準備ばっちりです。
続いては、調理。ケシの実を混ぜ込んだ季節の蕎麦づくりです。
店主が蕎麦の喉越しを計算してブレンドした粉に、炒ったケシの実を合わせて使います。
最初の工程では、粉に水を加えてそぼろ状になるよう混ぜていきます。
それを十回ほど練っていくと、蕎麦の生地ができあがります。
ここでいったん、テーブルの準備を行います。水やおしぼりを用意したら調理に戻りましょう。
さあ、生地ができあがると後はあっという間です。製麺機でカットし、サッと茹で、サッと洗えば、完成です。
蕎麦をざるに盛り付け、テーブルに運んだところで、仕事終了。後はお待ちかねの実食です。
コシがありながら、つるっと気持ちのいい喉越しの蕎麦は、苦労して作ったことも相まって、最高の味でした。
・POP制作
仕事体験の後には、振り返りと恩返しを目的として、お店のPOPの制作します。
体験やお話の中で、感じたことや学んだことを踏まえて、写真やデコレーションなども駆使しながら制作を行います。
毎回、子どもたちのセンスには驚かされますが、今回も、視点もデザインも様々な素敵なPOPができあがりました。
イベントを振り返って・・・
今回は、人気の飲食店2店にご協力いただきました。
前回より本格的になった仕事体験では、料理だけでなく、掃除やセッティングから始まり、給仕まで体験することができました。
参加者からは、
「思っていた以上に色々な体験ができた」
「これまでにない仕事の経験ができた」
といった感想が聞かれ、
良い体験の場になったのではと感じています。
子どもたちには、これをきっかけに、社会や仕事への関心を持ってくれるといいなと思います。
さて、次回のまち弟子は、3月の開催を予定しています。
飲食店の他にも、ものづくりや販売といった色々な業種での体験を企画中です。
次回もどうぞご期待ください!