6月は”水無月” ”水の月” ” 水 時計の日”です


関東地方は昨年より2日早く、梅雨入りしたそうです。
今後は毎日、天気の急変に注意が必要ですね。

24節気では6月6日は「芒種(ぼうしゅ)」です。太陽の高度が75°となるこの日から夏至までの期間を指します。芒(のぎ)のあるイネ科の穀物や麦など穂の出る穀物の種をまく時期ということから、芒種と言われています。現在の種まきはこれよりも早い時季に行いますので少しずれがあります。
芒(のぎ)とは、種子の先端部分にある突起状のもので、長いものでは数十cmくらいあります。表面はのこぎり歯状の細かい棘のようなものがあり、鳥や獣に食べられないように身を守る役割があると言われています。また、細かい棘が動物の毛に絡まるので、動物に種子を遠くまで運搬してもらえます。野生のイネには芒がありますが、普段わたしたちが食べている栽培されたイネには芒はありません。これは農業を行う上で、芒が収穫や手入れの際の妨げになるとして、時間をかけて改良されていったからと考えられています。

さて週末の6月10日は「時の記念日」です。皆さんはご存じでしたか?日本の記念日の1つで、毎年この日は時の記念日となります。「時」ってな〜に?と思いましたか。実は日本初の時計が鐘を打った日なんです!671年4月25日、天智天皇が漏刻(ろうこく)を作って大津宮の新台に置き、鐘鼓を打って時報を開始されました。漏刻とは水時計のことです。この日を太陽暦(グレゴリオ暦)に直し、6月10日が時の記念日となりました。制定されたのは今から98年前の1920年、東京天文台と文部省の外郭団体によって、「日本国民に時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」と時間の大切さと健康的な生活の意識を広めるために定められました。

時計の歴史はかなり古く、紀元前16世紀(約3500年前)ごろにはすでにエジプトやバビロニアなどで時計が使われていました。この頃の主流は日時計でした。日時計は、正確な時刻を太陽の動きから知ることができる反面、太陽が出ていない夜や雨の日は使えません。このことから、日中以外の時刻を知るために水時計が生まれたのではないかと考えられています。古代では土器で作ったバケツのような容器の底に穴を開け、そこに水を入れてだんだんと減っていく水の高さを容器の内側の目盛りで測って、今何時なのかを知ったそうです。ただし、水時計は暑いと水が蒸発してしまったり、寒いと水が凍ってしまったりと、天候によって正確さが変化してしまうこともあり、日時計よりはアバウトな時計であったようですよ。

鉄道やバス、飛行機などの交通機関に関しては、「世界一」定刻運転の日本。時間を守るのが当たり前という日本の国民性の原点、はじまりの日とも言えますね。
私生活では皆さんは規則正しい生活ができておりますか?たまには時間の大切さを感じてみると共にご自身の生活を省みてみる良い機会ではないでしょうか☆