2. ネーミングのセンスは・・・・・・


前回、記事が載せられなかったため、今回は続投となります。
大変、申し訳ありませんでした。
以下は本日の分です。

すっかり雲が空高くなりました。
秋の空ですね。

その1.では台風そのものについてのちょっと難しいお話でした。
「台風は南の熱帯から来て北へ移動する風の渦なのねー」と思って頂ければOKです。

ニュースでは「台風○○号」と番号でよく呼んでいますね。
気象庁では毎年1月1日以後に最も早く発生した台風を「第1号」として、その後の台風の発生順に番号をつけています。例えば、台風21号は、今年の1月1日から数えて21番目に発生した台風のことになります。
一度発生した「台風」が衰えて「熱帯低気圧」になった後、また再び発達して「台風」となったときには同じ番号を付けます。

あれ?でも他の呼び方も聞いたことあるよ〜!と思いませんでしたか。
そうです、台風には名前がつけられているんです!
もともとは、英語の人名をアメリカが付けていました。
2000年から、日本を含む14カ国等が加盟している台風委員会が、北西太平洋または南シナ海で発生する台風にはアジア名(加盟国などが提案した名前)を付けることになりました。日本以外の国では番号よりも広く使われています。

2000年の台風第1号には、カンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」の名前が付けられました。その後、発生順にあらかじめ用意された140個の名前を順番に用いて、140番目の「サオラー」まで使われると、再び1番目の「ダムレイ」に戻ります。台風の年間の発生数は25〜26個ですので、だいたい5年くらいで台風の名前が一周することになります。台風の名前は繰り返して使われていますが、特に、大きな災害をもたらした台風には以後の台風にその名前を使用しないようにすることがあります。

アジア各国の名付けた台風の名前をちらっと見てみましょう。
9番目:ミクロネシア「嵐の神 ・イーウィニャ」
12番目:タイ「雨の神・プラピルーン」
35番目:マカオ「蝶・ウーティップ」
41番目:アメリカ「男性の名前・フランシスコ」
67番目:韓国「ばら・チャンミー」
86番目:中国「つつじ・ドゥージェン」
118番目:ラオス「鳥・ノックテン」
126番目:ベトナム「さえずる鳥・ソンカー」
神様、動物、鳥、花の名前の他に、山の名前や川の名前などもあります。

では次に、日本が名付けた名前10個のご紹介です。
5番目:「テンビン」
19番目:「ヤギ」
33番目:「ウサギ」
47番目:「カジキ」
61番目:「カンムリ」
75番目:「クジラ」
89番目:「コグマ」
103番目:「コンパス」
117番目:「トカゲ」
131番目:「ハト」

日本の付けた台風の名前で何か気づきましたか?これらは全て星座の名前なんです!
日本では台風11号、15号など主に番号で呼んでいるので、アジア全体での台風の名前には馴染みがないですね。せっかく日本が付けた名前があるのにもったいな〜い!

他に、よく聞く名前というと、「カトリーナ」とか「アイリーン」、「マリア」、「フローレンス」などの人名ではないでしょうか。これらはアメリカの台風の名前です。
アメリカの場合はハリケーンセンターがあらかじめ用意したリストから発生順に名前を付けていきます。こちらはアルファベット順に21種類×6セット=126個の名前があります。

アジアの台風とアメリカの台風?んん?と思った方、簡単に言うと、発生した場所の違いです。「太平洋・南シナ海」で発生した台風には140個のリストの中のアジア名が付きます。「大西洋」で発生した台風には126個のリストの中のアメリカ名が付きます。ただし、アメリカはアジアの台風委員会の一員でもあるため、先程の140個のリストにも名前が載っているので、ちょっとややこしいです。

日本ではなかなか登場しない台風の名前ですが、世界のニュースでは広く使われていますので、気になる方はぜひ、チェックして見てください☆

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