日本の夏、どう過ごします?


昨日は岐阜県の多治見市で気温40.7℃を記録したそうです。
熱中症対策・日焼け対策・冷房対策、と着る服にも困ってしまいますね。

ケニアのナイロビの本日の最高気温は23℃だそうです。アフリカ大陸と聞くと暑〜いイメージがあるかもしれませんが、海抜1,700mにある高原都市のナイロビの現在は東京よりも涼しくて低い気温です。
季節が逆の南半球オーストラリア・シドニーでは最高気温は18℃でした。いますぐ海外の避暑地へ行きたくなってしまいます。
日本からすぐ、熱帯である東南アジアの多くは現在は雨季で湿度も高くなっていますが、本日は熱帯性気候のフィリピン・マニラは29℃、熱帯モンスーン気候のカンボジア・シェムリアップは28℃でした。

そして、温暖湿潤気候であるはずの日本・東京は今日は34℃です。亜熱帯気候または砂漠気候のアラブ首長国連邦・ドバイでは今日は最高40℃、7月の平均気温は34.5℃だそうですから、日本の夏はもはや世界的に見ても「暑〜い!」、東京は酷暑です。

夏には太平洋からの湿った風が流れ込むため、気温だけでなく湿度も高くなり、より暑く感じてしまいます。最高気温が 35℃を超える猛暑日や熱帯夜の日も続いており、エアコンや冷感グッズも必須になりました。年々、東京での猛暑日や熱帯夜は増加の傾向にあり、東京の平均気温はここ100年の間に約3℃も上昇をしています。
熱帯夜の翌日には熱中症患者が増えるというデータがあるそうですので、夏は無理や寝不足はなるべく控え、室内にいるときはエアコン等を上手く使って体調管理をして下さいね。

そんな暑い中での夏の楽しみのひとつに花火大会があります。
今月末28日(土)は「第41回 隅田川花火大会」です。第一会場は19:00から、第二会場は19:30からのスタートです。第一会場では19:40から花火コンクールが始まります。このコンクールでは10社のそれぞれの花火を楽しむことが出来ます。薔薇模様の花火であったり、フランスをイメージしたワインの花火などがあがるそうですよ。

花火の起源は、紀元前3世紀の古代中国で火薬の硝石が発見されたことからと言われています。初めは狼煙(のろし)として、煙で遠方との通信をするための手段に使われていたそうです。日本の戦国時代ではこの狼煙が多く使われました。

日本に火薬が伝わったのはもっと後の時代で、1543年です。この年、ポルトガル人が種子島にたどり着き、鉄砲と火薬を広めました。日本で打ちあがった花火は、初めは日本人ではなく中国人が作ったもので、1613年8月の駿府でイギリスの国王ジェームズ1世の使者であるジョン・セーリヌ一行が来日し、同行していた中国人が花火を打ち上げました。このときに立ち会っていた徳川家康が大名へ花火を伝え、町民へと次々に広まっていったとのことです。

花火は江戸中に広まり、花火師となった弥兵衛が「鍵屋(かぎや)」を立ち上げました。当時は手筒やねずみ花火などのおもちゃ花火が主流でしたが、弥兵衛は管の中に火薬を入れたものを作り、江戸に流行させたのです。
その後、鍵屋の中でも特に働き者だった清吉という男に暖簾分けをしたことによって、「玉屋(たまや)」が誕生します。このことによって二大花火師が花火を競い、「かぎや~」「たまや~」という掛け声が生まれました。

江戸の花火大会は両国の川開きがきっかけとなりました。1732年には大飢饉やコレラの流行やいなごの大量発生などがあり、凶年の年となったため、幕府は翌年に慰霊と悪霊退散を願い、隅田川で水神祭を執り行って花火を打ち上げました。両国橋を挟んで上流側を「玉屋」、下流側を「鍵屋」が受け持ち、合計20発の花火が打ち上げられたといわれています。

隅田川花火大会の当日は、会場の混雑もそうですが、電車内など交通機関の混雑も相当です。せっかくの浴衣や髪が満員電車でくしゃくしゃになってしまわないよう、お早目のお待ち合わせやご到着をオススメします。
更に、素足で下駄を履いていると電車で足を踏まれたりぶつけられたりと怪我をする場合もありますので、虫除け対策のみならず、傷対策のバンドエイドを持っていくこともオススメです☆