南の強風8m/s、春のお知らせ運びます!


未明からの東京は大雨でしたが、お昼にはポカポカ陽気になりました。
東海近畿では春一番が来たとのことで、関東の春の訪れももうすぐですね♪

「春一番」とは、北海道や沖縄を除く地域で、立春から春分の間にその年に初めて吹く南よりの強い風のことを指します。東京では東京都千代田区大手町のある地点での観測データに基づいて気象台が発表します。関東地方での細かい条件は、日本海に低気圧があり、強い8m/s以上の南風が吹き、前日に比べて昇温すること、とされています。その後に同じような南風が発生すると、春二番、春三番と言われます。条件に当てはまるものが無い年もあり、春一番の発生はなし、とされる年もあります。関東地方でもっとも春一番が早かった年は、今から30年前1988年の2月5日、もっとも遅かった年は46年前の1972年の3月20日となっています。2016年はバレンタインデーの2月14日、2017年の春一番は2月17日でした。

春の訪れを教えてくれる南風ですが、それだけではなく、災害に対する注意を呼びかけてもいます。山間部では日中の日差しと暖かい風で雪が溶け、雪崩を起こす可能性があります。また、雪解けにより川の水が増えることで、積雪の多い地域では水量が多くなり洪水に見舞われることがあります。更には強風で海が荒れるために海難事故が発生してしまうこともあるようです。東京にいる限りこのような災害には縁が無いと思うかもしれませんが、昔、東京地方で春一番による竜巻が発生し、電車が横転するという事故がありました。さらに古くは、1859年旧暦2月13日、現在の長崎県壱岐島沖で強い南風により漁船が転覆、漁師53人が犠牲になったことがあったそうです。それ以降、漁師たちはこの時期の南風を「春一」、「春二」、と呼んで警戒するようになったのが春一番の由来の1つとされています。これからどんどん暖かくなって、お出掛けのシーズンとなって来ますので、旅行先の情報はしっかりリサーチしてから現地を楽しんで下さいね!

さて、春一番の風による春の訪れや災害注意のお知らせの他に、春一番の風によって一斉に大量の花粉が飛散するのも春です!今では日本人の3人に1人は花粉症、医学用語で言うと季節性アレルギー性鼻炎と言われるこの国民的病ですが、皆さんは花粉症はいかがでしょうか?
一度発症してしまうと毎年この花粉症の症状に悩まされることになるのが困りものですね。せっかくの春、お花見もお出掛けも、気軽にテラス席で紅茶とケーキでさえ、マスクにくしゃみとムズムズが毎年の定番だなんて、なんということでしょう。こんなにも多くの国民が花粉症に悩んでいるのは日本だけなのだそうです。圧倒的なのはやはり「スギ」、そして「ヒノキ」、次に「ブタクサやイネ科植物」です。早い方は年明けからすでに薬を飲んだり目薬を指したりなど、アレルギー対策をしていらっしゃるようですが、比較的症状の軽い方もそろそろ準備が必要な時期です。外出時にはマスクをお忘れなく!