「令和」の時代、謎はすべて解けるかも!?


昼間の陽射しが強くなってきました。
明日からは日中は20℃にもなるそうです。

ソメイヨシノは満開または散り始めてきています。
都内でのさくらを楽しめるのは今週末までのようですね。

ちょうど暦の上では、明日の4/5(金)は「清明(せいめい)」です。
「清浄明潔(せいじょうめいけつ)」の略語で、日差しも強く気候が温暖となり、空も明るく晴れ渡る頃を言い、夏の兆しが出始めるころでもあります。暫く日向にいると、ちょっと暑いくらいしっかり太陽光を感じますね。

4月の夜空は、春の星座でにぎわっています。
「オリオン座」や「おうし座」などの冬の星座たちは西の空に移動し、春の「しし座」や「かに座」、「おとめ座」、「うしかい座」が昇ってきました。これらの星座たちよりも南に目を向けると、さらに、「からす座」や、「うみへび座」などがあります。
北の空高くには、北斗七星を持つ「おおぐま座」が見られ、北斗七星をたどって北極星を見つけることが出来ます。
夜の気温はまだ低いことが多いですので観望の際には防寒対策をして下さい。

さて、少し前の午後1時に探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウに向けて高度20kmのホームポジションから降下を開始したとの発表がありました!

今回の降下は、リュウグウへ人工的にクレーターを作るミッションです。

「はやぶさ2」は明日の4/5(金)午前11時ごろ、高度500mでSCIと呼ばれる衝突装置をリュウグウに向けて分離します。SCIにはタイマーが付いており、「はやぶさ2」からの分離約40分後に高度約200mの空中で装置内の爆薬に点火され、銅製の衝突体がリュウグウの表面へ打ち出されます。
これによって直径数mの人工クレーターを作るという世界初のミッションです。

「はやぶさ2」はSCI分離後の40分の間に、クレーター生成時の爆発の影響を受けないように、離れた地点まで移動します。
衝突の様子は、「はやぶさ2」に代わって事前に切り離した遠隔の小型カメラを使って撮影されます。
そして40分後の点火時には、爆発による放出物質が当たる危険性の無い、リュウグウの裏側の地点へ退避しています。
その後は時間をかけてホームポジションに帰ってくるそうです。

今回のクレーター生成のミッションは、前回の表面へのタッチダウンと何が違うの〜?ということですが、目指すところは同じです。

前回はリュウグウの「表面の物質」の採取を行いましたが、今回はリュウグウの「内部にある物質」を掘り出し回収するのが目的です。
「はやぶさ2」の探査の目的には【太陽系で生命が誕生した起源の調査】があります。

しかし小惑星の表面のサンプル採取だけでは、長い期間に宇宙線や太陽光にさらされて劣化や風化をしていて、目的とした情報が得られない可能性があります。
このため、それらの影響を受けていない新鮮な地下サンプルも必要となります。

そこで今回のクレーター生成のミッションに期待がされています。
小惑星リュウグウの地中内部には、宇宙線や太陽光による影響を受けにくく、太陽系が生まれた46億年前の痕跡が残るとされている為です。

地球からリュウグウまでの現在の距離は約3億2千万km = 2AUくらいです。
地球と太陽との距離が1AU(=1億4960万km)ですから、約2倍もの遠い距離にリュウグウはあります。

地球と「はやぶさ2」との交信にかかる時間は片道で約20分です。
最も地球から近い「国際宇宙ステーション(ISS)」ではほぼ交信時の時差はなく、
次に近い「月」では、1秒くらいだそうで、画像を送ったりなどすると10秒くらいかかるのだそうです。

前回のタッチダウンもそうでしたが、地上で待っている20分(往復40分)間は長いですね

小惑星リュウグウのサンプルによって、

生命がどう誕生したのか?
どのように進化したのか?
有機物や水がどこからもたらされたのか?
地球外生命の可能性がさらにひろがるのか?…etc,

これらの研究が「はやぶさ2」の活躍でさらに進むと良いですね☆

次の「令和」の時代では、生命誕生の謎が解けてしまっているかも!?