観察してみよう!金・木・土・火・流星群☆


火星の大接近、いかがでしたか?
「火星が近いと言われても〜、普段は見ないからよく分わかんない」、
という方もいらしたのではないでしょうか。

そんな方には8月の上旬の今がチャンスです!
なんと宵の空で、【金星、木星、土星、火星】が大集合して見えています。
これらの4つの惑星が同時に見えるのはなかなか珍しいことですので、ぜひこの機会に見比べてみて下さい。
宵の空、時刻は20時ごろですので、普段は寝てしまっているお子さんと一緒に、夏休みでご家族みんなで一緒に、仕事の後にテラスで同僚と一緒に、もちろんお一人で静かになどなど、晴れた日は夏の星と4惑星の観察のチャンスです☆

まず、西の地平線近くには、「金星」が明るく輝いています。
少し左の南西の空を眺めると、金星ほどではありませんが柔らかい色合いの「木星」がとても明るく目立っています。
そのさらに左、南から南東にかけての空には、他の3惑星よりはやや暗いですが周りの恒星に比べると明るい「土星」を見つけることができます。

木星と土星の間には、さそり座の1等星アンタレスの赤い心臓が見えています。
さそり座を先に見つけられた方は、アンタレスから「木星・土星」を探していく方法もあります。アンタレスから、さそりの頭の方向、右隣のてんびん座の近くへ視線を移していくと木星が見つかります。
また、さそりの毒針のある尻尾の方向、左隣のいて座の方へ視線を移動していくと土星を見つけることが出来ます
そして、土星のさらに左、南東の地平線近くには、一昨日に最接近を過ぎたばかりの「火星」が、木星よりもさらに明るく赤く輝いています。

観察のおすすめは、日の入り後30分から1時間30分くらいです。
あまり早い時刻ですと、まだ空が暗くなっていないため「土星」は見つけにくくなります。逆にあまり遅い時刻になりますと、西の空の「金星」の高度が低くなって見づらくなったり、沈んでしまっていたりします。
少しづつ目を慣らしていく意味でも日の入り30分後くらいから空を眺め始めて、ゆっくり暗くなっていく空を広く眺めていくと、4惑星が集う姿を観察できます。
観察の際は、なるべく遮るものが少ない開けた場所で空を眺めて探してみて下さい。
火星がと〜〜〜っても明るいですので、ぜひ3惑星と見比べてみて下さいね☆

さて、この他に、毎年この時期にやって来るお楽しみがあります。
三大流星群の中でも最も人気な【ペルセウス座流星群】です!
8月11日が新月のため月明かりの影響が全くなく、晴れていれば、今年はとても良い条件で流星を観察することができます!
8月13日午前10時頃に流星群自体の活動が最も活発になる「極大」を迎えると予想されています。このときは日本は昼間のため流星を観察することはできませんので、極大前の12日の夜から13日の未明にかけてが見頃となります。
また、極大後の13日から14日にかけての夜もかなりの数の流星を見ることが期待できそうです。

流星群の流星はある一点を中心に放射状に出現します。この中心となる点を「放射点」といい、流星群の放射点の高度が高いほど多くの流星が出現します。
21時前は、放射点が地平線近くの低い位置にあるため、流星はあまり出現しません。
21時過ぎから流星が出現し始め、夜半までに放射点の高度が徐々に上がり、流星の数が増えていきます。
夜半から放射点の高度は高くなり続け、未明には最も高くなります。
放射点の高度が高くなるにつれて出現する流星の数も多くなっていき、空が明るくなり始める前に最も多くの流星が出現します。
空が暗く開けた条件の良い場所では、最も多いときで1時間あたり40個程度と予想がされています。

ベテランの観測者が観察をするとその約2倍、1時間あたり70個ほど観測出来るのではないかとも言われているくらい期待されています。
活動は8月20日〜24日ごろまで続くと考えられていますので、極大日・極大日前後を逃したとしても、諦めずにトライしてみて下さい。
まずは、めざせ流星20個かんさつ〜☆

2019年8月のペルセウス座流星群は月明かりがあるため、残念ながら観察の条件はあまり良くないそうです。
「毎年来るなら、来年でも」と思っていた方、ぜひぜひ条件の良い今月に見ましょう!

皆さま、ぜひ、【4惑星・流星】観察にチャレンジしてみて下さい☆GOOD LUCK☆