夢と希望をぎっしり詰めた新学期、ランドセルにとっても新学期、6年間よろしくね


今週は日差しが暖かく、桜の開花が早まっているようです。
満開が楽しみですね。

春と言えば、お花見だったり花粉症だったりと人それぞれですが、もうすぐ新学期の季節でもあります。新入生はわくわくしながら入学準備をしているのではないでしょうか。
小学校の準備と言えば、6年間毎日一緒に登校するランドセルがあります。皆さんはどんなランドセルでしょうか。自分で決めましたか?家族と相談をしましたか?昔はランドセルが赤か黒、または茶と言うように3色くらいしかなかったこともありました。近年のランドセルは色も形も多様です。家族で最新モデルのカタログを見ながらワクワクさせられる楽しい時間でもあります。
ですが、この色!6年間付き合うことになるのですから、1つに絞り込むのはなかなか大変そうです。親子で意見が違ってしまうことも多いのではないでしょうか。やはり自分の一番好きな色が良い!でもこっちの色も好き!と悩むお子さんと、いやいやクローゼットの子供服を考えるとどれにでも合いそうなシックな色合いが良いのでは?今は良くても大きくなってから服の趣味も変わるし、トータルで先のことも考えるならこっちかしら?など、たくさんの色の中から1色を選ぶのにそれぞれの苦労がありそうです。色に悩んだ時には、よく着る服やお気に入りの服とのコーディネートで考えるのも手です。バックや靴を買うときも同じようにどんなに素敵な色とデザインでも今ある服との相性を考えますよね。また、どんな色の他に、どんなデザインのランドセルが合うのかも重要です。こちらは実際にお店や展示会などに行って合わせてみるのが良いそうです。メーカーや工房さんによってこちらも様々なようですので、いくつか背負ってみて重さや幅など大きさの他、ノートや教科書が入れやすい、ポケットがあるなど必要なチェック項目もいくつかカタログを見ていると幾つかは出てきそうですから、それらもチェックしつつ、背負ってみたときのフィーリングと体型にあった唯一つのランドセルを見つけて下さい。人気の高いブランドならば、時には家族の強〜い財政協力がいるかもしれません。

さて、学校通学の鞄は国によっても異なりますが、ランドセルのように箱型で背負うのは日本独特のものです。ランドセルの始まりはなんと江戸時代!オランダから幕末に輸入されて軍隊で活用されるようになった布製の背のう(ランセルransel)が、その始まりだとされています。
また、ランドセルの発祥とされているのは、明治10年に開校した学習院です。開校当時から制服が採用され、服装については統一されていた学習院ですが、通学形態については、馬車で通ったり、使用人に荷物を預けたりと様々でした。その状況について、「学校では皆平等、家庭環境を教育の場に持ち込むのはいけない」との理念のもと、「学用品は自分の手でもってくる」べきだとして、明治18年に子どもたちは、馬車や人力車で通学することや使用人に荷物を預けることを禁止されました。この時に採用されたのが、両手をあけることができて持ち運びの利便性が良かった軍隊用の背のうでした。この背のうがオランダ語で”ランセル”と呼ばれていたことから、”ランドセル”という言葉が生まれました。更に、元はリュックサックに近い形の軍隊用の背のうが、現在の通学で使われている箱型のランドセルに変わったのは明治20年のことです。大正天皇の学習院ご入学祝いに、伊藤博文が箱型の通学かばんを献上しました。現在日本で使われているランドセルの誕生です!尚、学習院での素材が黒革に決定したのは、明治23年。明治30年には、細やかな形状や寸法などが統一され、いわゆる”学習院型”と呼ばれるランドセルの基本形が完成しました。以降、100年以上経過しても基本的なスタイルはまったく変わっていないそうです。小学生用の通学鞄として日本では広く普及し、色やデザイン、素材も今では豊富になりました。現在では、海外でもファッションの1つとして人気があります。ランドセルは、”日本独自の文化”ですが、少しづつ海外へも進出し文化交流をしています。