夏は祭りの季節です!浅草の夏の一大イベント・三社祭が始まります!


今週は暖かく湿った空気の影響で、関東地方は暑いですね。
かき氷やアイスが食べたくなります。

暑い季節はお祭りの季節でもあります。お祭りの際に出店する屋台の雰囲気と香ばしい匂い、つい色々と食べたくなってしまいますね!
浅草では、いよいよ東京三大祭のひとつ『三社祭』が始まります。浅草が1年で最も活気に溢れて盛り上がるイベントです。
明日の18日(金)は名物の大行列が午後1時から東京浅草組合の前から出発し、お囃子屋台、びんざさら舞、芸妓連の手古舞・白鷺の舞などを一度に見ることが出来ます。さらに無形文化財のびんざさら舞は、浅草神社の社殿での奉納や神楽殿での舞があります。翌日の19日(土)には御神輿が登場します。浅草氏子44ヶ町の町内の御神輿、約100基もの渡御です。浅草寺本堂裏の広場に参集した御神輿が、一基ずつ発進していき、浅草神社でお祓いを受けた上で、各町会へ渡御します。5月20日(日)は早朝から宮出しが始まり、本社の御神輿3基が各町会を渡御していきます。そして午後7時ごろからは浅草四十四ケ町を一之宮、二之宮、三之宮に分かれて渡御され、順次本社の御神輿が宮入りし祭礼が終了します。今週末は浅草の暑〜い初夏を感じてみませんか?

奈良の東大寺をご存知ですか?修学旅行や遠足で奈良に行った際に大仏を見たことのある方も多いのではないでしょうか。御神輿の起源は諸説あるようですが、どうやら今から約1200年前の奈良時代あたりのようです。聖武天皇の時代には疫病や地震、山火事などの災害が続いたり、国内の情勢が不安定であったり、聖武天皇自身も子供を亡くしたことなどから、「もう、仏様のお力に頼るしかない!」ということで、東大寺の建立が国家的プロジェクトとして始まりました。この時、現在の大分県にある宇佐神宮の神様、宇佐の八幡神がこの建設を助けるために奈良までやってきたそうです。このとき八幡神の乗っていた乗り物が現在の御神輿の起源であると言われています。

さて、御神輿に関連してもう1つ。皆さんは御神輿をどうやって担ぎますか?「え?好きなように担いで良いんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、担ぎ方や掛け声は地域によって違うんです。昔は、御神輿の担ぎ方を見れば、どこの祭りかが分かるといわれる位、担ぎ方にはそれぞれのお祭りにより特色がありました。御神輿の担ぎ方は、行列の歩調に合わせて、しずしずと渡御する平担ぎが御神幸では一般的です。ここでは3つご紹介します。

<江戸前担ぎ>
関東では多く見られるスタイルで三社祭、神田祭、鳥越祭などで見られます。担ぎ手は、全員鳳凰と同じ前向きでつま先を立てて腰で調子をとりながらリズミカルに前進します。担ぎ手どうしの息がキレイに合うと、見た目はもちろん格好よく、威勢よく見えるので担ぎ手も御神輿を担ぐ醍醐味を味わえます。掛け声には「そいや、そいな、せいや、うり、ふり」などです。

<わっしょい担ぎ>
その名の通り、掛け声は「わっしょい」です。水掛祭りで有名な、深川神明宮、富岡八幡宮の担ぎ方です。この地域では「神輿はわっしょいだ」と云う人は少なくなく、「そいや」は禁句なのだそうですよ。御神輿を差し上げる時には、一度地面近くまで下げてから、勢いよく引き上げる勢いのあるスタイルです。

<城南担ぎ>
城南地区の鮫洲八幡神社・大森神社などに見られ、前を向かずに神輿に向かって担ぎます。神様にお尻を向けないとい理由もあるそうですよ。この担ぎ方は、もと漁師町であったこの地区独特のもので、波にもまれる舟を表したとも言われ、小刻みに激しく御神輿をもむ担ぎ方です。担ぎ声は「ちょいちょい」と太鼓にリズムに合わせます。

この他にも、どっっこい担ぎ、四谷担ぎ、千鳥担ぎ、横田担ぎなどがあります。これからは各地でお祭りの行われる季節です。地区外からの担ぎてを募集しているお祭りもありますので、参加をする場合は半纏、手ぬぐい、足袋、ワラジなどの身だしなみと共に、行く先々の担ぎ方のチェックをしてからの参加をオススメします。「担ぎはしないけれど、見物には行くよ」という方、担ぎ方の違いをちょっと知っているだけでも、よりお祭りを楽しめますよ〜!